鉄道ジャーナリスト、日本国有鉄道歴史研究家 日本国有鉄道 社会学 鉄道歴史 労働史 労働運動

日本国有鉄道 労働運動史

鉄道ジャーナリストこと、blackcatの国鉄労働運動史

国鉄労働組合史詳細解説 91-2

今回は、労働運動視点というよりも、国鉄の再建計画と臨調と言う視点に立って考えていきたいと思います。 第2臨調が始まったのは昭和56年3月であり、財政再建を旗印に掲げたものでした。 当時は3k赤字(国鉄・米・国民健康保険)と呼ばれる赤字補?が問題視さ…

国鉄労働組合史詳細解説 91

当局に押しきられる形となった国労 国労は、貨物輸送の縮小に反対するとして、積極的に反対運動を行ったと書かれています。国労としては、全日本交通運輸労働組合との連携を図ったと書かれています。 また、国労は、下記のように総括していますが、施策自体…

国鉄労働組合史詳細解説 90-2

貨物事業縮小の陳情に対する当局の態度 再び当時の国鉄の資料を参照しますと、国鉄としては陳情に対して、下記のような対応策で応じていきたいと回答しています。 少し長いですが、全文引用させていただきます 四、陳情と対応策 陳情内容をいろいろな角度か…

国鉄労働組合史詳細解説 90

当局の輸送改変の不当性を訴え、荷主の要望を集約する運動に出た国労 国鉄が、昭和59年2月の改正に向けて行った輸送改変に対して、組合としては、「国鉄問題を赤字や黒字という財政面からだけとらえるのではなく、公共交通・総合交通体系の視点から社会的に…

国鉄労働組合史詳細解説 89

地方都市圏で導入された「都市型ダイヤ」 国鉄は、昭和59年の大幅な輸送改善、【システムチェンジ】を提案してきましたが、最も大きな点は地方都市に於ける都市型ダイヤの導入でした。 59年2月の改正で、ヤード系輸送の廃止ばかりが目立ちますが、昭和57年11…

国鉄労働組合史詳細解説 88

貨物合理化で職場を奪われる組合員 今回は、「新しい鉄道貨物営業について」と題する貨物合理化が計画について、国鉄当局側に資料などを参照しながらお話を進めたいと思います。 今回の貨物輸送合理化により、機関区、貨車区等の保守基地の再編成を行う」こ…

国鉄労働組合史詳細解説 87

今回は少し視点を変えて 今回は、労働組合視点ではなく国鉄当局視点で、国鉄改革をどのように受け止めていたのか見ていきたいと思います。 国鉄改革に関しては、急進派もいれば慎重派【守旧派】もいたわけで、国鉄の中でもその辺りは微妙な温度差はあったと…

国鉄労働組合史詳細解説 86

久々に更新させていただこうと思います。 今回も、国労の資料を底本として、他の資料等を参照しながら見ていきます。 国鉄主導では無く、自民党主導で進められる国鉄改革 国鉄改革は、自民党ベースで進められることとなり、それは国鉄当局にとっても、内心忸…

国鉄労働組合史詳細解説 85

久々に更新させていただきます。 今回は、国労の記事と言うよりも、当局の話を中心にさせていただきます。 再建監理員会の発足と緊急提言に関するお話の続きとなります。 国鉄当局としても、臨調の答申は、当初予想していた以上に厳しいものでした。 国鉄に…

国鉄労働組合史詳細解説 84

皆様長らく更新できませんでしたが、久々に更新させていただきます。 本日も国鉄改革について書かせていただきます。 強大な権限を持つ再建監理委員会 第九八国会で審議に入り、八三年五月一三日に可決・成立した。国鉄再建監理委員会(以下、監理委員会と略…

国鉄労働組合史詳細解説 83

本当に久々の更新でございます、本日は、鈴木・中曽根両首相により進められた、臨時行財政改革【略称、第2臨調】に関するお話をさせていただこうと思います。 鈴木首相の政策の目玉にしたかった臨時行政調査会 鈴木首相誕生の背景は、言葉は悪いが棚ぼた的…

国鉄労働組合史詳細解説 82

またしばらく間が空いてしまいましたが、更新させていただきます。 今回も、国鉄労働運動史を底本として、解説を加えさせていただきます。 入浴に関する国労の主張と当局の見解 昭和57年3月から始まったの職場総点検では、今までの慣行がいよいよ明らかに…

国鉄労働組合史詳細解説 81

本日も、国鉄労働組合運動史から抜粋した内容に解説を加えながらアップさせていただきます。 法令から見る勤務時間内入浴についての可否について 今回は、昭和57年のブルトレヤミ手当事件を端緒とした、職場規律総点検(特別監査)により、多くの悪慣行が…

国鉄労働組合史詳細解説 80

国鉄当局は「緊急11項目」の一環として「乗車証制度の改正」に着手する動きを見せていたが、82年10月15日に初めてその改定を明らかにし、理由を明示しないまま10月22日をタイムリミットに設定してきた。すでに国労は、当局のこうした動きに対し…

国鉄労働組合史詳細解説 79-2

皆様こんにちは、再び議員兼職の問題について私なりに当時の資料などを調べて処からお話をさせていただこうと思います。 衆議院と参議院で意見が分かれた兼職議員問題 地方議員の兼職は、昭和26年6月からですが、当時の議論の経緯を見てみますと、衆議院は町…

国鉄労働組合史詳細解説 79

国鉄改革との組合の動き様々 昭和57年頃から国労と動労の動きには、明確な違いが見えてきました。特に昭和57年の大幅な減量ダイヤは、動労には衝撃でした。 貨物輸送ダイヤの減便は、同時に機関車の大量余剰に繋がるからです。 駅業務等と異なり、機関車乗務…

国鉄労働組合史詳細解説 78

皆様こんにちは、久々に投稿させていただきます。 本日は、国労の資料から少し離れて、国鉄改革時に禁止となった兼職議員についてその歴史を探ってみたいと思います。 国鉄時代には兼職議員というのは、実はごく一般的な存在でしたがその根拠はどこにあった…

国鉄労働組合史詳細解説 77

政府のバックアップを受けて改革に進む当局 国鉄に対して、時の政府はどちらかというと放任主義というか自由に任せるところが有り、どちらかと言えば金のなる木として扱ったきた傾向が昭和30年代にはあったのですが、昭和30年代から潜在的に存在していた赤字…

国鉄労働組合史詳細解説 76

皆さまこんばんは、しばらく間が空いてしまいましたが国鉄改革の歩みと言うことで、本日も綴らせていただきたいと思います。 昭和57年のマスコミによるブルトレ手当問題(ヤミ手当問題)に端を発した国鉄問題は、臨調の答申もあって国鉄当局が変わるきっかけ…

国鉄労働組合史詳細解説 75

昭和57年時刻改正当時の国鉄当局 国鉄改革の問題が表面化する前、国鉄も少しづつ変わりつつありました。 特に昭和57年11月は東北新幹線開業もあり、新幹線シフトさせつつも大幅な旅客並びに貨物列車を減少させることとなり、運用の合理化、ヤードの集約と言…

国鉄労働組合史詳細解説 74

皆様こんにちは、久々に更新させていただきます。本日は、昭和58年度の運輸白書を参照しながら、お話を綴らせて頂こうと思います。 減少する旅客及び貨物輸送 運輸省 昭和58年度運輸白書から引用 上記の図を見ていただくとよくわかるのですが、国鉄の旅…

国鉄労働組合史詳細解説 73

みなさま、おはようございます。 今回は、国労の労働運動史を底本とせず、昭和57年当時の国鉄当局の動きを大原社会問題研究所の労働年鑑を参照しながら私なりに解説を加えさせていただこうと思います。 はじめに 昭和56年末のブルトレ闇手当問題に端を発する…

国鉄労働組合史詳細解説 72

高木総裁とはどんな人だったのか? 皆様こんばんは、本日も少しだけ更新させていただきます。 今回は最初に高木総裁のことを少しだけ書かせていただこうと思います。高木総裁は、藤井松太郎総裁が、国鉄当局の見解として「条件付き付与」を示唆するなどした…

国鉄労働組合史詳細解説 71

臨調答申と国労 昭和57年7月30日、国労は第44回定期全国大会(東京日比谷公会堂)を開催しており、国鉄の「分割・民営化」を盛り込んだ第二臨調第三次答申(基本答申)が出された日でもありました、基本答申は、下記の11項目からなっていました。 職場…

国鉄労働組合史詳細解説 70-2

すみません、1か月近く更新できませんでした。 今回も、国鉄再建に関する小委員会の記録を綴らせていただこうと思います。 国鉄と電電公社が辿った道 国鉄改革から30年、地方交通線の分離などで、身軽になって出発したJR各社ですが、市場金利の低下と言う予…

国鉄労働組合史詳細解説 70-1

みなさま、こんにちは。 久々に更新させていただきます、今回は2回に分けて「自民党「国鉄再建に関する小委員会の設置について」という、総裁室調査役の南谷昌二郎氏 *1の報告レポートに私なりの解説を加えさせていただき、当時の国鉄の様子に迫りたいと思い…

国鉄労働組合史詳細解説 69

昭和58年5月24日昨年の臨調答申を受けて政府は、「臨時行政調査会の最終答申後における行政改革の具体化方策について(新行政改革大綱)」を策定しました。 これは、3公社4現業のみならず、国立病院等や地方自治体まで網羅した内容ですが、特に国鉄に…

国鉄労働組合史詳細解説 68-2

国労の資料では、「7月20日の臨調基本答申に対して」と書かれていますが、複数の資料を参照しますと、7月30日に「基本答申を政府に提出」となっていますので、これは国労側の資料が誤りであろうと推測されますのでそれに基づきお話を続けさせていただ…

国鉄労働組合史詳細解説 68-1

国鉄の経営形態が本当に民営で良かったのか、それとも、この議論は今後の人口減少社会の中に有っての道路ありき行政の在り方を含めて今後考えていく仏要はあるかと思っております。なお、このblogとは別に、「日本国有鉄道の民営化を改めて検証するblog」 と…

国鉄労働組合史詳細解説 67

皆さまこんばんは、気が付くと2週間近く空けてしまいました。 申し訳ありません、今回は最初に大原社会問題研究所の「日本労働年鑑 第53集 1983年版・特集 臨調=行政改革と労働組合・臨調基本答申の特徴」から引用させていただこうと思います。 国鉄改革の…